【お知らせ】
構成団体である金沢金箔伝統技術保存会の縁付金箔製造の技術も登録された
12月17日(日本時間)、ユネスコの第15回政府間委員会において、「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐ技術」がユネスコの「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に登録されることが決定しました。
木造建築物と共に日本において独自に発達してきた日本の伝統建築技術は、日本の自然環境に適応した自然との共生や循環型社会を背景として育まれ、日本人の生活様式に深く浸透することによって発展してきました。残念ながら、このような歴史の積み重ねによって形成されてきた技術は、生活様式の西欧化が進む中で活用されることが極めて少なくなっています。
日本の伝統的な生活文化の魅力が改めて見直されるとともに、伝統建築技術を現代人の生活に活かす創意工夫や革新が活発に行われ、飛躍的に活用が拡大されていくことが重要です。
伝統建築工匠の技が世界の無形文化遺産となったことが、木造伝統建築物の保存修理などに携わる多くの匠を勇気づけ、誇りをもって技術の練磨に励んでいただけることを願い、さらに、多くの方々が、匠とその技にあこがれをもって後継を志していただけることを期待しています。